メロンをハウスや圃場に植えて1~2週間ほど経つと、整枝作業と誘引作業が始まります。
この2つの作業は、生育を安定させ高品質な果実を収穫するために非常に重要な工程です。整枝や誘引が遅れると、茎葉の徒長や両性花の充実不足を招き、結果として収量や品質低下につながります。
「面倒だから」と一度に大量の整枝・誘引をまとめて行うと、作業効率が悪くなるだけでなく、根を痛めたり傷口が大きくなって病害リスクが高まります。そのため、こまめな作業が大切です。今回は、この重要な整枝・誘引について、私自身の経験を交えて紹介します。
整枝作業は刃物を使わずに手で折る


1回目の整枝では、子葉と主枝以外の側枝、および第一本葉を取り除きます。
ここでのポイントは「刃物を使わない」こと。ハサミなどで切ると切り口が大きくなり、病原菌の侵入リスクが高まります。なるべく手で折り取るのが望ましい方法です。
ただし、手で作業する場合も注意が必要です。樹液を介してツル割れ病やウイルス病が感染する恐れがあるため、樹液がついた手で他株を触らないようにしましょう。
さらに、午前中のうちに作業を終え、夕方までに傷口を乾かすことも病害予防のポイントです。
誘引は「ひも」と「棒」で一長一短

整枝を終え、草丈が50cm前後に達したら誘引作業を始めます。
誘引の方法には「ひも」と「棒」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
棒の場合
- 風の影響を受けにくく安定するため、強風が吹くハウスサイドでは有利。
- ただし、経費がかかり、収納スペースも必要。さらに一本ずつ設置する作業は大変。
ひもの場合
- 棒に比べると安価で、後片付けも容易。
- しかし、強風時には株が煽られて折れてしまうリスクがあり、安定性には劣る。
私自身、両方を試しましたが、作業性と後片付けの手間を考慮して、現在はひもでの誘引を選択しています。
最適な方法は圃場条件や作業体制によって異なるため、両方を試し、自分に合う方法を見極めるのが良いでしょう。
誘引をするときのポイント


誘引頻度:交配期までは2~3日に1回、整枝は6日に1回程度。
草丈を揃える:短い株に合わせて誘引し、均一な生育を確保する。
こまめに作業する:放置すると作業効率が著しく悪化し、品質低下の原因に。
私も一度わき芽を放置してしまい、後処理に大変な時間を費やして後悔した経験があります。小まめな管理こそ効率と品質を守る最大のコツです。
↳【メロン栽培】ハウス栽培と露地栽培どちらがいいのか【収量は同じ】

ハウス栽培と露地栽培の違い
ハウス栽培では誘引作業が必須ですが、露地栽培では地面にツルを這わせるため誘引は不要です。そのため、一見「露地のほうが楽」だと思うかもしれません。
しかし、露地には雑草や病害虫リスク、天候の影響といった課題もあります。管理のしやすさはハウス、作業のシンプルさは露地と、それぞれに特性があります。
まとめ
- 整枝・誘引はメロン栽培における重要工程。遅れると品質低下の原因に。
- 整枝は刃物を避け、手でこまめに折る。午前中に作業し傷口を乾かす。
- 誘引は「ひも」と「棒」で一長一短。圃場条件に応じて選択する。
- 作業は溜め込まず、短時間でこまめに行うことが効率化と品質維持につながる。
- ハウスと露地では作業内容が異なり、それぞれメリット・デメリットがある。
メロン栽培は手間がかかる分、丁寧な作業が確実に成果につながります。整枝・誘引を適切に行い、高品質なメロンを目指しましょう。
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