農業をするにあたって地形や天候は非常に大きなポイントとなります。
その地域の地形、天候に合った農作物を作ることで、より生産性を上げ、美味しい農作物を作ることができるでしょう。
今回は日本の地形や天候にスポットをあてて、日本農業の特徴を見ていきたいと思います。
日本農業の特徴①世界トップレベルの土壌環境
日本農業の特徴としてまず挙げられるのがその土地の狭さです。
アメリカやオーストラリアなど、広大な土地が広がる地形に比べ、日本は非常に狭い土地の中で農業をしなければなりませんでした。
土地の面積が狭くても平地の多い国にイギリスなどがありますが、日本はイギリスよりも大きいのにその土地のほとんどが山など斜面のため、畑として使える土地はかなり限定されています。
そのため、農業がしやすいように土にこだわり、世界でもトップレベルと言えるほどの土壌改良を行うことに成功したのです。
日本農業の特徴②繊細な味が楽しめる
日本の野菜は美味しい!と言われることがよくありますし、海外に行くと野菜に味がしないことに驚いたという方も多いですよね。
これには日本の気候が関係しています。
日本には四季がありますが、この寒暖差が野菜のうまみを引き出していると考えられています。
寒さを耐え忍んだ野菜には甘味がぎゅっと濃縮されており、比較的気候が穏やかな海外の野菜に比べて繊細な味が楽しめるという訳なんです。
日本農業の特徴③稲作が盛んに行われている
日本食と言ったらお米ですよね。
日本農業の特徴の一つとして、稲作が盛んというポイントがあります。
中でも東北や北陸は特に稲作が盛ん。これは、平地や盆地が多く、雪が降ることで川の水も潤沢であるという特徴からです。
日本農業の特徴④二毛作が行われる
学校の授業で「二毛作」というキーワードを覚えた記憶はありませんか?
夏に稲作をして、冬には野菜を同じ畑で作るというものです。
関東地方以降など、東北や北陸より暖かい場所ではこのような二毛作が盛んに行われています。
一つの畑で違う作物を作ることで狭い土地を最大限に有効活用できる、日本の土地の特徴を活かした農業の方法の一つです。
また、畑と水田を交互に行うことで土地を強くするという意味もあったようです。
日本の地形や天候を活かした農業を進めよう
日本の地形や天候から、農業の特徴を見てきました。
海外の農業の方法をやみくもに取り入れるだけでは、日本の特徴的な環境の中ではうまくいかないかもしれません。
地形、気候などを活かして、日本独自の農業を発展させていきましょう。