メロン育て方

露地メロンの育て方:初心者でもわかる簡単ガイド

メロンは高級なイメージがありますが、お庭や畑で育てることもできます。ここでは、専門的な言葉を使わず、誰でも挑戦できる露地メロンの育て方を分かりやすくご紹介します。

育てる前の準備

良い場所を選びましょう

メロンは、太陽の光が大好きで、風通しの良い場所を好みます。できるだけ一日中、日が当たる場所を選んでください

土を整えましょう

メロンを植える2週間くらい前に、土の準備をします。
  1. 酸っぱさを和らげる:土の酸性度を調整するため、「石灰(せっかい)」という白い粉を土に混ぜます。
  2. 栄養を混ぜる:「たい肥(腐葉土)」や「肥料」を土にしっかりと混ぜ込みます。
  3. 水はけの良い土台を作る:メロンは水がたまるのを嫌います。水がスムーズに流れるように、土を20〜25cmほどの高さに盛り上げて、「高い土台(うね)」を作りましょう

苗を選びましょう

種から育てるのは少し難しいので、お店で売っている「つぎ木苗(つぎきなえ)」という、病気に強く丈夫な苗を選ぶのがおすすめです

植え付け

植える時期

十分に暖かくなってから植えましょう。目安は、最低気温が18℃以上になり、霜の心配がなくなった頃です(一般的には5月頃)
 

植え方

高い土台(うね)に、苗と苗の間を60cmくらいあけて植えます 。根がしっかりと土になじむように、植えた直後はたっぷりと水をあげてください。

育てる時の大切な作業

水やり

植え付けから1週間ほどは、根付くためにしっかりと水をあげます。その後は、土の表面が乾いたら水をあげる程度にしましょう。メロンは水が多すぎると根が傷んでしまうので、やりすぎに注意が必要です。

つるの整理(整枝・摘心)




メロンを美味しく育てるには、つるを整理して、栄養を実一つに集中させる作業がとても重要です。
作業名やること目的
親つるの先端を止める苗の真ん中から伸びる「親つる」の先端を、葉が5〜6枚になったところで摘み取ります。横から伸びる「子つる」をたくさん出すため
子つるを伸ばす親つるを止めた後、横から伸びてきた子つるの中から、元気なものを2〜3本選び、それ以外は根元から切り取ります。栄養を集中させ、実を付けるつるを絞るため。
実を付ける子つるに「孫つる」が出て、そこに雌花(めばな)が咲きます。ミツバチがいない場合は、雄花(おばな)の花粉を雌花につけてあげましょう(人工授粉) 実を確実に大きくするため。
実を間引く(摘果)実がつき始めたら、子つる1本につき、一番形が良く元気な実を1つだけ残し、他の実はすべて取り除きます。栄養をこの1つの実に集中させ、大きく甘くするため。

果実マットを敷く

実が大きくなって地面につくと、傷んだり病気になったりしやすくなります。実がこぶし大になったら、メロンの下に果実マットを敷いて、少し地面から離してあげましょう。

収穫

実が大きくなり、人工授粉から約50日ほど経つと収穫の時期です。
 
  • 見た目の変化:メロンの網目(ネット)がはっきりとして、葉っぱの色が変わってきたらサインです。
  • へたのひび割れ:実とつるをつなぐ「へた」の部分に、小さなひび割れ(離層)が入ってきたら、熟した証拠です。
美味しいメロンを収穫して、ぜひ味わってみてください。
ABOUT ME
佐々木
秋田でメロン栽培している農家。 農業初心者&新規就農者に希望を届けたい! メロン栽培の面白さに惹かれ農業開始→就農1年目でメロンで壱等・知事賞を受賞 。ブログでは農業の考え方などを配信中
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