メロン栽培には大きく分けて 立体栽培（支柱や紐に誘引して育てる方法） と 地這い栽培（地面にツルを這わせて育てる方法） の2種類があります。
「どちらの方法が良いのか？」と疑問に思う方も多いと思います。
ここでは、実際に両方を経験した立場から、それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理して紹介します。
立体栽培のメリット・デメリット
メリット
- 立った姿勢で作業ができるため、体への負担が少ない
- わき芽かきなど整枝作業が比較的容易
- 人工授粉を行う場合、交配作業がしやすい
デメリット
- 栽培にはハウスが必須
- 誘引や袋かけなど、定期的に手間のかかる作業が必要
- 1株につき1果しか収穫できない
まとめ
立体栽培の大きな利点は「作業効率の良さ」。立ったまま管理できるため腰への負担が少なく、整枝・交配もスムーズです。
一方で、ハウスの設置や頻繁な誘引作業が必要となり、導入・維持のコストや手間は大きくなります。
地這い栽培のメリット・デメリット
メリット
- 1株から3～4果収穫できる
- ハウスがなくても露地で栽培可能
- 誘引作業はほぼ不要で、ツルを引くだけで管理できる
デメリット
- 作業は中腰やかがんだ姿勢が多く、体への負担が大きい
- 整枝作業がしにくい
- 授粉作業はやや煩雑（ただし、ミツバチを利用すれば軽減可能）
まとめ
地這い栽培の魅力は「導入しやすさ」。ハウスが不要で、トンネル支柱程度の設備投資から始められます。
収穫数は多いものの、腰を使う作業が増えるため、体力面での負担は避けられません。
体験談：作業のしやすさは地這いに軍配
両方の方法を経験してみて、総合的にみると 地這い栽培の方が比較的楽 だと感じます。
確かに中腰作業は辛いのですが、立体栽培のような吊り作業や袋かけ作業がなく、シンプルに管理できるのが利点です。
また、ハウスのような大きな投資も不要で、畑と支柱があれば始められる点は初心者に向いています。
どちらが良いかは「自分に合う方法」で決める
最終的には「自分にとって続けやすい方法」を選ぶのが一番です。
立体栽培・地這い栽培どちらにも一長一短があり、目的・環境・労力のバランスによって向き不向きが変わります。
まずは小規模で両方試し、自分のスタイルに合う方法を見極めるのがおすすめです。
- ハウスがある農家 → 稲の育苗ハウスを利用して立体栽培を試す
- 畑だけある人 → まずは地這い栽培で始めてみる
このように手持ちの環境に合わせて取り入れると良いでしょう。
プランター・鉢植えでの栽培も可能
「畑もハウスもない」という方には、プランター栽培 がおすすめです。
プランターの場合は支柱を立てて誘引する 小規模な立体栽培 の形になります。
ベランダや日当たりの良い場所で手軽に挑戦でき、家庭菜園としても楽しめます。
ただし、鉢栽培では根域が限られるため、肥料切れを起こさない管理 がポイントです。
【プランター栽培】メロンはプランターで栽培可能です【肥料切れに注意】
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