収穫方法

メロンが硬い原因は?食べごろを早める・遅らせる保存方法を農家が解説

夏になると、スーパーなどでメロンをたくさん見かけるようになりますよね。
お中元などで、メロンが贈られてくることも多いと思います。

そんなメロンですが、

「早く食べたいのに、まだ硬くて食べられない」
「いつが食べごろなのか分からない」

といった経験はありませんか?

それは、メロンがまだ十分に熟していないことが原因です。

実はメロンには、

  • 早く熟させる方法
  • 逆に、食べごろになるのを遅らせる方法

この2つがあるんです。

この方法を知っておけば、
メロンの食べごろを自分のタイミングに合わせて調整することができます。


追熟(ついじゅく)とエチレンガス

収穫したばかりのメロンが硬くて食べられないのは、追熟がまだ進んでいないからです。

追熟とは?

追熟とは、収穫後に果実がゆっくり熟していくことをいいます。
メロンは畑で完熟するのではなく、収穫してから甘く・柔らかくなる果物なのです。

そのため、採れたてのメロンは果肉が硬い状態になっています。

この追熟を進めているのが、エチレンガスと呼ばれるものです。

エチレンガスとは?

エチレンガスは、果物が自分で出している**熟成を進めるガス(植物ホルモン)**です。
このガスが果実の中の細胞に働きかけ、柔らかくして甘みを引き出す役割をしています。

エチレンガスは、

  • りんご
  • 梨
  • 桃
  • バナナ

など、多くの果物からも発生しています。

このエチレンガスのおかげで、メロンは食べごろになり、おいしくなるのです。


追熟を早める方法

まだ食べごろになっていないメロンを、早く熟させたい場合はどうすればいいのでしょうか。

方法はとても簡単です。

ポイント

エチレンガスを多く発生させる果物と一緒に置くだけ

具体的には、

  • りんご
  • 梨

などがおすすめです。

これらの果物とメロンを同じ場所に置くことで、
りんごや梨から出るエチレンガスと、メロン自身が出すエチレンガスが合わさり、
追熟が一気に進みます。

果物がない場合は?

もし、りんごなどが手元にない場合は、
メロンを袋に入れて軽く密閉してみてください。

袋の中にエチレンガスがたまり、
メロンが早く熟すようになります。

※ただし、完全密閉せず、軽く空気が入る程度にしましょう。


追熟を遅らせる方法

次は、食べごろを遅らせたい場合の方法です。

「もうすぐ食べごろだけど、もう少し後で食べたい」
そんなときは、とても簡単。

冷蔵庫に入れるだけ

メロンを冷蔵庫に入れることで、追熟はほぼ止まります。

メロンは低温になると、
エチレンガスの働きが弱まり、それ以上熟さなくなるのです。

驚きですよね。

ちょっとした豆知識

収穫直後のメロンを、つるが付いたまま冷蔵庫に入れると、
2週間ほど経っても、つるが枯れず、
収穫したばかりの状態に近いまま保存できます。

ただし注意点があります。

冷蔵庫で保存したメロンを外に出して常温に戻すと、
一気に傷みやすくなります。

そのため、
冷蔵庫から出したあとは、できるだけ早く食べるようにしましょう。


まとめ

メロンの食べごろは、ちょっとした工夫で簡単にコントロールできます。

  • 早く食べたいとき
     → エチレンガスを利用(りんごと一緒に置く、袋に入れる)
  • 食べごろを遅らせたいとき
     → 冷蔵庫で保存する

どれも難しい作業はなく、とても簡単です。

ちなみに、
すぐに食べないメロンは、直射日光の当たらない涼しい場所で常温保存するのがおすすめです。

この方法を知っておけば、
メロンを一番おいしいタイミングで楽しめますよ。

▼ メロン栽培の全体の流れを知りたい方はこちら
▶︎ メロンを種から育てて収穫するまでの栽培手順

ABOUT ME
佐々木
秋田でメロン栽培している農家。 農業初心者&新規就農者に希望を届けたい! メロン栽培の面白さに惹かれ農業開始→就農1年目でメロンで壱等・知事賞を受賞 。ブログでは農業の考え方などを配信中
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