健康で力強い苗を育てることは、その後の作物の成長と収穫量に大きく影響します。特に、茎や枝が不必要に伸びてしまう「徒長」を防ぎ、頑丈な苗に育てることが重要です。徒長した苗は、ひ弱で病害虫に弱く、ちょっとした環境の変化にも耐えられません。
本記事では、プロが実践する育苗管理の4つの重要ポイントについて、具体的に解説します。これらのポイントを実践すれば、初心者でもプロのようながっしりした苗を育てることができます。
育苗管理に必要な4つのポイント

育苗管理に必要なポイントは4つあります。
- 育苗場所を最適化する
- 良質な床土を使用する
- 早めの仮植で根を痛めない
- 「ずらし」で徒長を防ぐ
上記の4つのことを理解していれば、誰でもがっしりした苗をつくることができます。
順番に紹介していきます。
育苗場所を最適化する
苗の成長には、適切な環境が不可欠です。最も理想的なのは、ハウスのような雨よけと密閉が可能な施設内です。
- 病害虫対策
- 特に夏場の育苗では、アブラムシなどの害虫の侵入を防ぐため、ハウスの側面に防虫ネットを設置しましょう。
- 温度管理
- 種まき後の発芽には、地温を25℃以上に保つことが重要です。6月中に種をまく場合は、温床線や温床マットを活用して地温を確保してください。
ハウスがない場合でも、育苗箱や簡易的なビニールハウスを利用することで、少量であれば同様の環境を作ることができます。
良質な床土を使用する
苗の根がしっかり張るためには、土の質が重要です。
土の種類
病気の原因となる菌がいない、消毒済みの無菌土を使用しましょう。
水はけが良く、適度な保水性がある市販の園芸培土がおすすめです。
ポットに入れる土の量
春:地温が上がりやすいように少なめにします。
夏:土が乾燥しやすいため、やや多めに入れます。
早めの仮植で根を痛めない
種まき後に発芽し、双葉が開いたタイミング(播種後4〜6日目)で、育苗箱からポットへ植え替える「仮植」を行います。
タイミング 根が傷まないよう、できるだけ早く仮植を行いましょう。
ポットのサイズ 半促成栽培では10.5cmのポリポットを、抑制栽培では7.5cmのポリポットを使用するのが一般的です。
植え替えて水を与えるときに、苗が倒れない程度に浅植えにする。地温もあらかじめ25℃くらいまで高めておきましょう。
適切な時期に植え替えを行えば、遮光しなくてもしおれません。
「ずらし」で徒長を防ぐ

ポットに植え替えてから約2週間経つと、葉が成長して隣の苗と重なり始めます。この状態を放置すると、光を求めて茎が伸びてしまい徒長の原因となります。
葉が重なり始める前に、ポットの間隔を広げ、苗同士がぶつからないように2倍の面積に広げます。これを「ずらし」と呼びます。
ずらしを行うと、土が乾燥しやすくなるため、特に夏場はこまめな水やりが必要です。土の乾き具合を常にチェックし、しおれないように注意しましょう。
苗は管理者の努力でコントロールできる
ご紹介した4つのポイントは、栽培者の管理努力によって実践できるものです。苗の生育は、温度や水分量をコントロールすることで、ある程度自由に調整できます。
・春の管理
主に温度管理が重要です。夜間の温度をしっかり確保することで、健康な成長を促します。
・夏の管理
主に水分管理が重要です。午前中にたっぷりと水を与え、午後は水やりを控えることで、夜間の徒長を抑えることができます。
「苗半作」という言葉があるように、育苗管理は作物の成功を左右する重要な作業です。今回ご紹介したポイントを実践し、丈夫な苗を育てて、今後の栽培に活かしてください。
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