秋田県とメロン。
少し意外な組み合わせに聞こえるかもしれませんが、秋田県には独自の気候条件を活かして開発されたオリジナル品種のメロンがあることをご存知でしょうか。
今回は、秋田県が誇るメロン
「秋田甘えんぼメロンRシリーズ」について、
その品種特性や開発の背景をわかりやすく紹介します。
「秋田甘えんぼメロンRシリーズ」とは


秋田甘えんぼメロンRシリーズは、
手頃な価格でありながら、高級メロンに匹敵する食味を目指して開発された、アールス系(温室系)メロンです。
アールス系メロンとは、
果肉がやわらかく、香りが良く、網目(ネット)がきれいに入る高級タイプのメロンを指します。
最大の特長:メロンえそ斑点病に強い
秋田甘えんぼメロン最大の特長は、
メロンえそ斑点病に強いことです。
メロンえそ斑点病とは、
果肉に黒い斑点や変色が出る病気で、見た目では分からず、
出荷後に発覚して市場価格が大きく下がる原因になります。
品種名に付いている「R」は
**Resistant(抵抗性)**の頭文字で、
この病気に強い抵抗性を持っていることを意味しています。
そのため、生産者は安定した品質で栽培でき、
消費者も安心して購入できるメロンとなっています。
開発の経緯
秋田県では以前、冷涼な気候を活かして
純系アールス種「白南遠(はくないえん)」が盛んに栽培されていました。
白南遠は非常に食味が良い反面、
- 栽培管理が難しい
- 手間がかかる
といった理由から、生産者が次第に減少していきました。
その後流通した一般的なアールス系メロンは、
食味の面で「白南遠」に及ばないという課題がありました。
そこで秋田県は、
- 白南遠に匹敵する食味
- 一般的なビニールハウスで栽培できる
- 作りやすく、安定生産できる
この条件を満たす秋田県独自のアールス系メロンとして
「秋田甘えんぼ」の開発に取り組みました。
「秋田甘えんぼRメロン」の優れた特性

日持ちの良さ
収穫後、約7日ほどで食べごろになり、
完熟までの日持ちが比較的長いのが特長です。
高品質な食味
糖度は15度以上と高く、
純系アールス種に非常に近い、なめらかな果肉と甘さを持っています。
徹底した品質管理
出荷前には必ず試し割り(実際に切って中身を確認)を行い、
品質をチェックしたうえで出荷されています。
メロンえそ斑点病への抵抗性




メロンえそ斑点病は、
土壌中のカビが原因で発生するウイルス病です。
厄介な点は、
- 茎や葉に症状がほとんど出ない
- 外見から異常が判断できない
という特徴があることです。
そのため、見た目は問題なくても
切ってみると果肉に異常があるという事例が多く発生していました。

品種改良によって誕生した「秋田甘えんぼR」は、
この病気に対して強い抵抗性を持ち、
生産者・消費者双方にとって安心できる品種です。

春系と夏系の使い分け
春系(秋田甘えんぼ春系R)
- 葉が小さく、草丈が低くコンパクト
- 着果(実付き)が安定しやすい
- うどんこ病に非常に強い
- ネット(網目)の盛り上がりはやや弱め
- 糖度が上がりやすく、果肉は比較的やわらかめ
夏系(秋田甘えんぼR)
- ネットの盛り上がりが強く、見た目が良い
- 糖度が上がりやすい
- 春系より日持ちが良い
栽培時期や目的に応じて使い分けられています。
緑肉と赤肉について


秋田甘えんぼメロンには、
緑肉(青肉)と赤肉の2種類があります。
同じハウスで栽培しても、
赤肉の花粉が付いたからといって赤肉になることはありません。
ただし、外見がほぼ同じため、
- 種まき
- 収穫
- 箱詰め
までの工程で混ざらないよう、細心の注意が必要です。
一度混ざってしまうと、
切ってみるまで判別できません。
二期作栽培方法を公開
ここまで、秋田県オリジナル品種
「秋田甘えんぼメロン」について紹介しました。
秋田県では、
1つのハウスで年2回メロンを栽培・収穫する「二期作」が可能です。
畝を作り直すことなく、
同じ畝をそのまま使って栽培できるのも大きなメリットです。
その詳しい栽培方法についても、別記事で紹介しています。
▼ メロン栽培の全体の流れを知りたい方はこちら
▶︎ メロンを種から育てて収穫するまでの栽培手順











